歯周病の再発を治療した例
歯周病が再発してしまったケース
歯周病治療が完了し、SPT(良好な状態を維持する治療)に移行しましたが、3ヶ月に1回の定期検診が4ヶ月、半年と期間が空いてしまった結果、初診時に近い状態まで後戻りをしていました。「治った」という安心感から、プラークコントロールが疎かになってしまい、歯周病が再発してしまいました。
SPT移行時から2年4ヶ月が経過
再発から更に4ヶ月経過しましたが、歯肉が発赤・腫脹を起こし、炎症が再発しています。ここで一番難しかったたのが、患者さんのモチベーションコントロールでした。
歯周病にはセルフケアが最も大切と言っても過言ではありませんが、仕事の関係で日々の忙しさから生活習慣が安定しなくなり、夜は疲れて歯磨きをせずに寝てしまう日々が続いているそうで、中々モチベーションを維持していただくことができませんでした。
再発の考察
- 歯周病への理解が不足している
- 患者様に口腔内の健康に対する価値観が伝えられていなかった
- 信頼関係がまだ足りていなかった
- 患者様のモチベーションを維持させることができなかった
コミュニケーションの重要性を改めて実感しました。歯周病は何度でも繰り返します。患者様のモチベーションを保たせながら、粘り強く二人三脚の関係性を築いていくことが必要だと思いました。
再治療開始2ヶ月後
患者様の気持ちを汲み取りながら、コミュニケーションの改善を心がけました。その結果、患者様と会話する機会が増え、磨きの残しが無くなるよう支えながら指導をしていると、患者様は次第に歯面についたプラークをチェックするようになり、ザラつきに気付くことで、今まで磨かなかったお昼も歯磨きするようになっていきました。
再治療開始4ヶ月後
再治療を開始して4ヶ月経過した頃には、必ずご来院していただけるようになりました。ご自身で改善していくことを強く実感でき、改善させたいという強い気持ちが改善を促していきました。この頃には、手鏡をもって歯を磨くようになるまで、意識が高くなっていました。
再治療開始6ヶ月後
再治療開始6ヶ月が経過したときには、歯肉は徐々にへんかしていき、美しいと言えるほどのピンク色に輝くようになりました。また歯牙は光を反射させるほど輝き、日々の努力の証が伺えました。患者様と共に喜びを分かち合うことで、信頼関係を築いていきました。
歯肉の形態を考える
正中乳頭部の歯肉の形態を考えて、スティムレータという器具を使用し、理想的な歯肉の形態に近づけました。
初診時と現在の比較
初診時に訴えていた主訴の部位です。地道な治療ですが、患者様の意識改革やご協力があり、引き締まったキレイな歯肉になりました。
歯周病の再発のまとめ
歯周病治療は患者様と医院側の信頼関係が大きく左右することがわかりました。歯周病は治っても、安心すると再発してしまう怖い病気です。患者様のモチベーションコントロールをしながら、二人三脚の治療が大切だというのを実感しました。
当院では日本歯周病学会・日本臨床歯周病学会認定の歯周病専門医・歯科衛生士が在籍しています。歯周病でお困りの方、歯周病が中々治らない、再発してしまったという方がいらっしゃいましたら当院へご相談ください。
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